多汗症の治療方法
多汗症の治療には下記のような治療方法があります。
1. ボトックスによる多汗症治療
ボツリヌス毒素A(商品名ボトックス)を腋窩(えきか:わきの下のへこんだところ)の皮下に注入する療法があります。
簡単に多汗を抑える療法の一つで、ボトックス治療は、ワキガ型多汗にはあまり効果がありませんが、精神性発汗型には非常に効果があります。
2. イオントフォレーシスによる多汗症治療
汗が出やすい、手のひらや足の裏などの局部的に施される療法で、発汗しやすい多汗症の部位を、水道水に浸し、それに弱い電流を流して、汗を抑制します。
イオントフォレーシスの原理は、汗腺の腺細胞の内外のイオンの流れを阻害することによって異常な発汗を抑えます。
この方法は効果が高いとされており、副作用もないようです。多汗症対策のみならず、美容・エステなどにも広く用いられている方法です。
ただ、多汗症の治療として用いる場合は、週1回など、ある程度の継続的な治療が必要で、維持しなければ多汗症治療には、効果が薄いといわれています。
3. 心身療法
多汗症は必ずしも精神的なものが要因ではありませんが、場合によっては心身療法によって症状が軽減することがあります。
汗に対して恐怖感や不安感を持っている方なら、この治療方法は改善するかもしれません。
多汗症の方の中には多汗が原因で、「人前に出られない」「人の視線が気になって仕方がない」などの精神的な病にかかってしまうケースもあります。
心身療法では、主にカウンセリングによって汗に対する恐怖感や不安感を変えていったり、自律訓練法によって自律神経(交感神経や副交感神経)のはたらきを整えるなどの療法を行っています。
4. 薬物療法
多汗症の場合、発汗時の不安の緩和や不安を取り除くために、精神安定剤を処方されることがあります。
ただし、この薬は直接汗をとめる作用があるわけではなく、緊張を緩和することが目的です。
直接、汗に作用する薬としては、汗をかくときに交感神経の末端から出ているアセチルコリンという化学物質を止める薬があります。しかし、この薬は、腺からの分泌を止めるための薬で、手のひらだけではなく全身に作用し、また口渇、便秘、胃腸障害などの副作用があると言われています。
5. 制汗剤の使用
一時的に、手のひら、足の裏の汗を止めたいというときは、制汗剤を使用するという方法もあります。
制汗剤は、ドラッグストア、コンビニなどで手軽に購入することができ、市販されている種類も多いので、自分に合ったタイプを選ぶことができます。
アルミニウム塩などを用いた制汗剤はより効果的と言われています。
ただし、制汗剤は物理的に汗が出てくるのを止めるだけのものであり、多汗症そのものを治療するものではないので注意しましょう。また、アルミニウムは人体への有害性も指摘されているので、使用する場合には、注意事項をよく読み、用法をきちんと守るようにしよう。
6. 手術による治療
これは汗をだす命令をしている交感神経を遮断する治療の方法です。手のひらの汗を止める場合、「胸腔鏡下交換神経切除術」と言われる胸腔鏡(スコープ)を使って胸部交感神経を遮断する手術が行なわれます。全身麻酔をし、わきの下の皮膚を数ミリほど切って行われます。傷口も小さく、手術時間も短いため、患者への負担は少と言われています。
同様に、足の裏の汗を止めるには、腰椎の交感神経をブロックする手術があります。
ただし、代償性発汗という副作用がみられる可能性もあるそうです。これは1部の場所の汗を止めたことによって、
他の場所からの発汗が多くなるという副作用の症状です。
手のひらや足の裏の汗はストップされるものの、術後、手のひらや足の裏以外の部分から汗が出る可能性があります。
その手術の前に代謝性発汗を予測することは難しく、かなり個人差があることなので、手術をする場合には、医師とよく相談することが大切です。
7. 超音波治療による多汗症治療
多汗症の治療に超音波を用いた治療の方法があります。
これは超音波手術器で、発汗の原因である汗腺類を取り除いていくという治療法です。
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